第32進海丸

この先はネタばれが存分にありますので、お気をつけ下さい◎

いや〜まずは率直に良い舞台でした!!これは健ちゃんが出演した舞台の中でも代表作になるのではないでしょうか!今までよりさらに一皮向けた素晴らしいお芝居だと素人ながらに思うそんな舞台でした。もちろん、トピックスなんかで大いに書かれていた、健ちゃんの泣きの演技は秀逸です!私も先に用意したハンカチで涙と鼻水をぬぐう事数回・・・(泣)最近ミュージカル付いていたので、久々に良いお芝居を見せてもらった感じでした◎


さて、何から書こうかな。今回の舞台の特長である土佐弁ですが、見る前に係長から最初は少し解り辛いかもと聞いていたのですが、以前土佐弁が使われていた舞台を見ていたのと、それほど難しくなく受け入れる事が出来たので、サトルとマナブの掛け合いから始まる場面はとにかく微笑ましいというか、可愛かった◎サトルが進海丸に乗りたいという事を誰より理解してあげていたマナブと、そのマナブが引き起こす出来事が既に舞台開始早々に出て来ていて、ある夜の土佐の船乗りの出来事という舞台の内容にしては、キャラクターに対して伏線があったりして、その辺りも楽しむ事が出来ました。
進海丸の乗組員になる為にマナブに口利きしてもらう為に2人は舞台の端から端まで使ってお芝居をするのですが、それまたコミカルでとにかく健ちゃんがかわいい!というかマナブに可愛がられていてそれがかわいい!船頭の坂本さんや他の乗組員が登場するのですが、サトルは亡くなった黒潮の狩人である清四郎に似ているため、坂本さんも甲板長の河本さんも笑うツボの1つである「にーちゅー(似ている)」を連発するのですが、そこは会場も大爆笑!さらに後半戦に登場する船主のマナブの父、進海丸の船主であるコウゾウさんも連呼するので、そこまでひっぱるのかと更に笑いを誘います(笑)


そして今回本当に良い味を出しているのが山崎裕太くんのイサオ!彼の細かい仕草やツッコミが面白くて、ちょっとシリアスなシーンもどこかクスクス笑ってしまう。今回の健ちゃんの演技があまり動かない静なら彼は動、しかも動きすぎってくらい(笑)サトルが周りの乗組員達の話の様子を伺ったり、自分の気持ちをはぐらかすのに対して、イサオは思った事を全部言うので正反対でとても魅力的でした!昔サトルにいじめられていた過去を怒涛のごとく話すのには笑わずにはいられません。「それを全部忘れてないのも問題だな」と、まわりのおっちゃん達がナイスタイミングで突っ込んだりするので、とてもテンポが良くて全然飽きませんでした◎


さらにサトルのお兄ちゃんであるヒロシの伊崎くんが本当にチマっとした風貌、頼りなげなお兄ちゃんの演技をしてくれるので、かわいい!!なんだよ牧野兄弟かわいいじゃないか!と何度も心の中で叫んでしまった(笑)
で、もっとも笑いをかっさらっていった宮崎のカツオ漁船戸田丸の乗組員である中西と瀬谷が本当に面白い!!2人は進海丸にハイエナのようにたかる戸田丸の乗組員で、偶然バー『マリーナ』に来てしまい、漁船同士のルールを破ったバツで進海丸の乗組員に軽く拉致されているマヌケコンビなのですが、あまりの息の合った面白いやり取りに最初芸人?と思うくらい(笑)結局最初は反抗していたのに、最後までドタバタした進海丸の乗組員に巻き込まれながら、漁師について学ばせてもらったことを感謝して帰る(前に進海丸に乗せられるらしい:笑)どこまでもおもしろい2人なのでした。


あと個人的にもの凄くツボだった人が、進海丸舵取りである芹沢さん!!もの凄く素敵なおじさまで、終わった時に「芹沢さんが素敵でした!」と言ったら、係長に「そこなの?ツボ」と笑われてしまったんですが(苦笑)何故か1人だけ土佐弁を話さないと思ったら、坂本さんが引き抜いてきた千葉県の人だったそうで、みんな漁師らしい服装(ジャージとか)なのに、1人だけかっこいいのよ!!あまりにもかっこ良いので所々そんなに素敵な千葉県の漁師なんていないんじゃない?と突っ込みそうにもなりましたが。1人だけ飄々としていて、一歩引いた感じがたまらなくツボでした!


こんな素敵な共演者に囲まれて、健ちゃんてば本当に素敵でした!後半の泣きのシーンは本当に圧巻で、あれだけ泣いて終わったんじゃ、カーテンコールは気持ちの切り替えが難しいでしょうに。だから裕太がカーテンコールがんばっているんだね(笑)彼も初日貧血が酷かったとの事でしたが、そんなの微塵もない素晴らしい演技でした!
本当に機会があれば、もう一度観劇したいくらいですが、今日見に行けてよかったですvv


ほんと、V6いい仕事してるぜよ!!(←こりていない私)